【映画感想】『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ハリウッドが舞台のファンタジー映画

映画

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』★★★★☆

ドルビーシネマで視聴。161分の長編映画。クエンティンタランティーノ監督の9作目。
1969年のハリウッドを舞台に、ノンフィクションとフィクションを織り交ぜながら、ハリウッド史に残る凄惨な事件、シャロン・テート殺人事件当日に向かって物語が進んでいきます。

豪華な俳優陣としっかり練られた設定

レオナルドディカプリオとブラッドピットの2大スターの共演が見所ですが、映像的にもタランティーノ監督らしいおしゃれなカットやシーンが多く、飽きずに映画を楽しむことができます。

内容としては、1969年のハリウッドに架空のハリウッド俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタントマン、クリフ・ブース(ブラッド・ピット)を登場させることによって、リアルとファンタジーが入り混じった内容となっており、非常に面白い設定でした。

また、リックとクリフは架空の人物とは言っても、人物像や時代背景がしっかり練られているためか、全く違和感なく1969年のハリウッドに溶け込んでいます。

と、ここまで書いてて何かに似ているなと感じてたことに気がついたのですが、ひょっとしたらこの映画、パワプロのサクセスに似ているかもしれません。

パワプロのサクセス、ハリウッド映画編という感じでしょうか?あったら面白そう。

161分の長編であることに加え、豪華な俳優陣の高いレベルの演技によって、実在の人物、架空の人物、それぞれの登場人物が丁寧に描かれてます。落ち目の俳優リックの葛藤、リックとクリフの友情、シャロンの幸せな生活が特に見所でした。

映画を見る前に最低限の前知識が必要

総合的にはさすがタランティーノ監督といったところで、すごく良い映画でした。
が、この手の映画は、どうしても前知識が必要というのがネックだなと感じました。

タランティーノ監督はインタビューで、前知識はなくても楽しめるように制作したと語っていましたが、せめてシャロン・テート殺人事件は知っていないと十分に楽しめないのではないでしょうか。
(というかハリウッドではシャロン・テート殺人事件は一般常識ということなのでしょうか。)

なお、エンディングのリック・ダルトンの寸劇の後に流れるバットマンとロビンのバットフォンに関する会話は1966年のバットマン(アダム・ウエスト)とロビン(バート・ワード)の実際の音声だそうです。

タランティーノ監督の映画愛が最後まで溢れた映画でした。

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